eyecatch

Finger book

新しい読書体験をデザインする

「新しい読書体験をデザインする」というゼミの課題で制作しました。
電子書籍よりも紙の方が心地よいと言われる理由の一つに、
ページをめくる感触の心地よさがあります。
そこで、「言葉と身体が融和する読書体験」をテーマに、
ソフトウェアの触り心地にこだわることで、より楽しい読書体験を考えました。
生まれたのは、指で触ると言葉が出てきて、
それに合わせて絵やギミックも動く、まったく新しい本のカタチです。

制作プロセス

まず、「本を読むとはどんな行為か」ということについて改めて問い直し、
今までの自身の読書体験を
思い返したり、
周りの人の動作を
リサーチしました。
そこで、マウスから文字が出てきて
読めたら面白そうだと思い、Processingという言語で
プロトタイプを作りました。
マウスではなく、
指から直接文字が出てきたら
気持ち良いのではないか、と考え、
”指から文字が出てきて読める本”
という新しいメディアができました。
またその考えを応用して、
同時に絵やプログラムを動かせる
絵本ができました。

たくさんの人に「あ〜!」と言ってもらえるようなモノづくり

展示した時に、来てくれた人を遠くから観察していました。
多くのお客さんが、キャプションを見た後に画面に触れ、
その瞬間に「あ〜!」と驚きと発見を楽しんでくれているように見えました。
その時に「多くの人に驚きとワクワクを与えられる体験を
デザインしていきたい」と思いました。


カテゴリ:メディアアート
開発環境/言語:P5js
制作期間:2018年4月-5月
企画/デザイン/実装:加藤匠馬
学生CGコンテスト2019太陽企画賞受賞
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